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October 07, 2004

顔を上げろ、増嶋

ワールドユース準決勝を見た。
見たと言っても、前半の初めと後半と延長の後半を少し、そしてPKだけなので、
試合内容についてはよくわからない。押されていた印象だ。

2点取ったその2点ともが追いつめられてギリギリのところで取っていて、
これは本当に素晴らしかった。あきらめないでやることがいかに大事か。

そしてPK戦。

先攻を取った日本の一番手はキャプテンマークを付けた増嶋だ。
「助走が短いな」と思った瞬間蹴って、上に外した。
増嶋はすぐゴールに背を向け、両手で顔を覆い、のろのろと歩を進め、
見るからに落ち込んでいる様子だった。

そんな増嶋の落ち込みぶりに影響を受けたのか、韓国の一人目もクロスバーに当ててしまった。

日本は2人目も外し、3人目は入れたが4人目もはずし、4人中3人が枠をそらした。
韓国はその後3人が決め、結果3対1で韓国が決勝へ進出。

テレビ画面は憔悴したような面持ちでピッチに立ちすくむベンチと、
ピッチに顔を埋めて起きあがらない増嶋の様子を映していた。

その様子を見て、瞬間的に思ったことは
「増嶋、顔を上げろ。そしてレフリーや韓国の選手と握手をするんだ。
それがお前の、キャプテンとしてしなきゃいけないことだ」。

ピッチに突っ伏すその姿は、増嶋が自分に課した責任の重さや自覚、
そういったものを最後の最後で果たせなかった自責の念を感じた。

だが、厳しいことを承知で言わせてもらえば、
落ち込むのはロッカールームに戻ってから。
国際試合のキャプテンとして、日本の代表として、涙を流しながらでもいいから
試合後の握手とあいさつを済ませて、頑張った仲間達をねぎらってほしかった。
それでこそキャプテンとして、彼の器の大きさをアジア中に見せることができただろう。

このアジアユースでの経験は増嶋を大きくしてくれていることは間違いない。
何年後か、FC東京のキャプテンとして活躍する彼の姿を見ることが
今まで以上に楽しみになってきた。

土曜日、シリアとの3位決定戦。
増嶋をはじめとする日本チームが、気持ちを切り替えて活躍することを願っている。

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Comments

増嶋が突っ伏している姿は印象的でした。
主将としてのプレッシャーは相当なものだったんでしょうね。
韓国に負けたのは残念でしたが、まだ3位決定戦があります。

オ・ジャンウン、韓国代表で出ていましたね。
びっくりしました。

Posted by: 太一 | October 07, 2004 at 11:04 PM

太一さん、
ご覧いただいていたんですね。ありがとうございます。

>増嶋が突っ伏している姿は印象的でした。

最初は私、そんな増嶋の姿に胸が締めつけられるような気分がしました。でも、キャプテンマークをつけている以上、大事なことがあるのではないか、と。周りから器の小さい男だと思われるのはいやだ、と感じたんですね。

あの「ドーハの悲劇」のとき、イラクと引き分けてアメリカ行きの夢を絶たれた日本代表、試合後にベストイレブンの表彰があったのですが、何人か選ばれていた日本代表の選手は全員レセプションを欠席しました。
選手たちにしてみれば、気持ちの整理もできようがないままそんなところに行きたくはないでしょう。同行していた選手団幹部もそれを容認しましたが、欠席したのは日本だけだったと聞いています。

ピッチに突っ伏す増嶋を見ていてそのことを思い出しました。

他のチームの選手だったら、「ああ、かわいそうに」としか思わなかったかもしれませんが、増嶋だからこそ、今後のFC東京を背負って立ってもらいたいと思うからこそ、つい厳しいことを書きました。

でも、あの映像はまっすぅーギャルのハートわしづかみでしたね(笑)

Posted by: わたなべ | October 08, 2004 at 08:49 AM

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